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日本語のオノマトペってすごいと思った


題名が突然の感想。。。

目白駅から徒歩2分にある目白元気堂鍼灸院の小内です。

 

ちょっと患者様にお話をしていた内容を反芻して、いろいろ考えていた時に、題名のような感想を持つに至ったので、ちょっとブログにしておこうかと思います。

 

オノマトペというのは、日本語に特有のものです。

いろいろな事象を単語にします。

例えば雨が降っているという表現は多彩です。

「しとしと」「ポツポツ」「ザーザー」

この表現だけで、どのぐらいの雨が降っているかという情景がなんとなく連想できます。

日本人は共通してこれらの表現を使っているのもすごいですよね。。。

 

さて、先日患者様とお話をしていた内容で、東洋医学と関連させて考えてみます。

東洋医学には五行という考え方があります。

木火土金水という5つの分類をして、それらにいろいろなグループ分けを挿入していきます。

例えば、五臓「肝心脾肺腎」。五臓六腑という言葉の五臓にはこの5つが入っています。

この五臓を分類すると次のような表になります。

 

 

 

ここで本題の2つのグループの登場です。

身体を構成する筋肉、血脈、肌肉、皮膚、骨

感情を構成する怒、喜、思、憂、恐

これも同じように表に入れます。

 

筋肉 血脈 肌肉 皮膚

 

この表は、東洋医学の考え方にすごく大切なものです。

それぞれ、縦のグループはお互いに関係が深いことを教えてくれます。

わかりやすいところだと、土グループの脾はいわゆる胃腸機能のことです。

肌肉とは、いわゆる脂肪部分のことです。

胃腸機能が充実すれば脂肪部分も充実するし、胃腸機能が失調すれば脂肪が減ります。

 

注意が必要なのが、肝や心などに関して、決して「肝臓」「心臓」と臓の字をつけていないことです。

ここで比較されているのは臓器の話ではなく、そのものが持っている機能のことで、この機能は現代医学が考える「肝臓」とか「心臓」とは違います。

今回のブログでは詳しく説明しませんが、あくまでも、縦列は関係しているのだなと思って、本題の本題です。

 

オノマトペ・・・やっとこの話ができる。

怒った時のオノマトペはなんでしょうか??

「イライラ」「ぷんぷん」「ぶるぶる」・・・

どれも、筋肉を硬直させて顔を赤くして顔をこわばらせているイメージが湧きます。

筋肉と怒が関連性があるのが想像できます。

怒っている人が血管を浮き上がらせているイメージを持つ人もいます。

「プッツン」

・・・実は、肝には血を疎泄(流す)機能と蔵血(蓄える)機能があります。血とも関係が深い肝なのですが、プッツンしている時の血はどんなイメージでしょうか。流れが停滞して蓄えられなり弾けます。疎泄できずに蔵血もできなくなった時にプッツンします。肝の機能が弱まる(ここでは機能亢進)とキレやすくなるという肝火上炎という東洋医学用語があるくらいです。

 

ここで患者さまから一言。「筋肉がこわばるって、恐い時じゃないんですか?」

さて、恐い時のオノマトペを並べてみましょうか・・・

「ぶるぶる」「ガクガク」「ひー」

イメージとして、体を緊張させて震わせている状態を想像します。

なので、筋肉が関係していそうですよね。

しかし、「恐」と関係しているのは「骨」です。。。

 

「ガクガク」って、なんの音を表していると思います??

これは骨が当たる音です。

正確には歯ですね。歯は骨のあまりとも言われています。カルシウムの塊です。

骨を動かしているのは筋肉だといわれるとそうなのですが、

オノマトペが骨の音を再現していたという驚き。。。共感してもらえますか??

オノマトペを通して、「骨」と「恐」の関係性がつながりました。

 

オノマトペはいつからどのように共通認識として広がったのかはわかりませんが、

無意識に日本人が考えていたことと、東洋医学が教えようとしてくれている関係性とが繋がることに、勉強していて楽しさを感じてしまいます。

 

こじつけと言われればそうなのかもしれませんが、でもやっぱり、怒っているオノマトペには筋肉や血を連想させるものが多いですし、恐いという感情のオノマトペに骨の音が関連していたのには、驚きが隠せませんでした。

 

また、何か、面白い関連性が見つかればブログにしたいと思います。

発見しても、小さすぎて、ブログにできないとか、逆に説明が煩雑でブログにできないとか、多いのですが、もう少し東洋医学などに興味を持てるようなブログが更新できればなと思ってはおります。思っては。。。

 

何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

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