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水分摂取量が体に与えること


山手線目白駅徒歩2分の鍼灸院 元気堂の小内です。

 

沖縄から梅雨入り宣言でましたね。 もうまもなく東京にもでることでしょう。

湿気が強いと気温が低くても不快になります。

梅雨・・・湿気・・・水・・・

ということで、最近、水の飲みすぎの人がいるようで、 水について。

 

東洋医学には水を滞らせる水滞という状態があります。

水、東洋医学では主に津液と呼ばれますが、 体内のすべての正常な水分の総称とされています。

例えば、涙や唾液、汗や尿と目に見えるものから 細胞の間にある間質液も津液に含まれます。

津液の源は口から摂取した水分であり、

(東洋医学では)脾や胃で吸収され、肺に運ばれ全身に散布されます。

*東洋医学と西洋医学では字と概念に違いがあります。ご注意ください。

そして腎の働きにより膀胱に運ばれるもの、再利用されるものにわけられ 膀胱のものは尿として排出されます。

 

さて、この水分の流れにおいて、どこかの働きが悪いと 体の中に水分が停滞し水滞という状態になります。

水滞の状態で起こる症状は例えば

動悸・息切れ・咳・悪心・口が渇く・汗や唾液、涙の分泌異常・ 排尿困難・下痢・排便異常・めまい・耳鳴り・頭痛・肩こり・ 関節の痛み・むくみ・蓄膿・耳垂れなどです。

他にもいろいろ考えられますが、 状態と水分摂取量を考えた時に可能性があるかを考えます。

この時に参考にするのが舌の状態です。

乾いていたり、てかてかしていたり、歯の跡が残っていたり、 割れていたり、舌苔が多かったり・・・

症状と水分摂取量、舌の状態を考えた時に 症状が水分のとりすぎかを考えていきます。

 

ある患者さんは舌に歯の跡が残っていて、舌苔の量が多く、 お腹を触ると水風船を触っているような感触でした。

水分摂取量を伺うと、肉体労働でもないのに食事以外に1L以上は毎日飲んでいるとのことでした。

水分の量を控えてもらい、水を排泄しやすくなるツボに鍼をしていくと 症状の改善をみることができました。

この方の場合、水滞がすべての原因ではありませんが、悪化させる原因ではあったようです。

 

上水道が安全かつコンビニは自販機によって水分を気軽に取れる日本では 水分を多くとりすぎの人が多いようです。

通常の食事に含まれる水分と活動状況に見合うコップ1杯の水分量でこの季節は足りることが多く、

ペットボトル1本は一回摂取量としては多い量です。

ただ、これから夏場を迎える上で、少なすぎても熱中症のリスクを増やすので注意が必要ですが、

それでもハンカチがびっしょりになるほどの汗をかいているわけではなければ 500mlのペットボトルを一日一本空ける程度でも体は水分不足にはならないのかなと思います。

 

小学生・中学生の頃を考えるとあれだけ校庭で走り回り汗をたっぷりかいても ペットボトル1本も持ち込みせずに

上水道の水を10口すればお腹がたぷたぷになっていた頃を思うと、

あの時ほど汗をかくことは日常生活では少ないのかなと思う次第です。

 

たくさん水分を摂取すればきれいになれる・・・ というのもありますが、

それは体の機能が十分に働いている健康体の時の話です。

体に不調を感じている人が多くの水をとりすぎるのは問題を複雑化する要因の一つかもしれません。

 

人により汗の量もちがいますし、一概には言えませんが、

水分の摂取量をいまいちど見直す機会にしていただければと思います。

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